和名:トドマツ・モミ類てんぐ巣病 |
学名:(病原菌)Melampsorella caryophyllacearum Schroter |
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分布:北海道・本州・四国・九州 |
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説明 枝が多数叢生し、典型的なてんぐ巣症状になる。患部の葉はやや小型で肥厚し、色は淡い。春には患部の葉の裏に黄色の粉(さび胞子)が形成されるため目立つ。本菌は中間宿主を持ち、さび胞子はミミナグサ、ハコベ類の葉に感染して5~6月頃に橙黄色の夏胞子を形成し、夏以後に、葉の組織内に冬胞子を形成し、落葉中で越冬する。春に冬胞子から担子胞子が形成され、新たなモミ類への感染源になる。トドマツの若い造林木では、てんぐ巣症状になる前の若い患部の枝・幹が肥大し、枝枯れ、全身枯れが起こる場合がある。本菌は、アジア、北米、ヨーロッパのAbies地帯にに広く分布する。 |