和名:ダケカンバハバチ |
学名:Dineura betulivora Togashi |
ハチ目ハバチ科 |
分布:奥日光白根山 |
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説明 奥日光白根山で採集された標本を元に、1995年に新種として記載された。本種は奥日光白根山の五色沼周辺において1990~1994年にかけて、ほとんどのダケカンバの葉を食べ尽くすほど大発生し、その光景はさながら紅葉を眺めているようであった。その後被害は終息しているが、1999年には再度大発生する兆しも見せている。成虫の体長は6~8mm、老熟幼虫の体長は15~20mm。1年に1回発生する。成虫は6月下旬~7月上旬にかけて出現し、展葉しているダケカンバの葉柄や葉の主脈に産卵する。幼虫は葉肉のみを舐め取るように食害しながら発育する。幼虫は9月上旬には老熟し、枯れ木や枯枝の樹皮下や材内に穿孔して繭を作り、その中で幼虫態で越冬後、翌春、蛹化・羽化する。 |