和名:スジエグリシャチホコ |
学名:Ptilodon hoegei (Gaeser) |
チョウ目シャチホコガ科 |
分布:北海道・本州・四国・九州 |
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説明 幼虫が街路樹のカエデ類に稀に大発生し全葉を食害してしまうため、紅葉を観光資源とした地域においては、重要な害虫であるといえよう。成虫の開張は35~40mm、老熟幼虫の体長は30~35mm。1年のうち6月および8月の2回発生。蛹で越冬したものが6月に羽化する。成虫は交尾後、葉の裏面に一層の塊状に産卵する。2齢幼虫までは集団で食害、脱皮する。3齢幼虫も集合する性質があるが、以後は単独でも食害できる。幼虫は6月下旬には老熟し、食樹を離れ落葉層内あるいは浅い土中で粗い繭を作り蛹化する。8月には2世代目の成虫が出現し10月下旬には老熟幼虫となり蛹化し、越冬する。1世代目の幼虫による被害は、1本の枝先1mくらいの全葉が摂食される程度であるが、2世代目には幼虫の個体数(集団数)も増えるため被害も目立つようになる。 |