森林生物 スギカミキリ



更新日:2020/03/18
和名:スギカミキリ
学名:Semanotus japonicus  (Lacordaire)
    コウチュウ目カミキリムシ科
分布:本州・四国・九州・台湾
説明
幼虫がスギ、ヒノキ等の内樹皮を食害する穿孔性害虫で、その被害は「はちかみ」と呼ばれている。体長は雄10~18mm、雌12~25mm。一般に1年で1回、まれに2年に1回発生。成虫は、桜(そめいよしの)が咲く春先に出現し、すぐに交尾後、粗皮の隙間に産卵する。幼虫は外樹皮および内樹皮に穿孔して、内樹皮と形成層を食害するため、、木が枯れたり、材価が下がる。8~9月になると老熟幼虫は材内に穴を掘って蛹化・羽化するが、羽化成虫は翌春まで材内にとどまる。防除:被害木の樹幹や未被害木へ薬剤を散布して、脱出成虫の殺虫や産卵防止を行う。また、成虫捕殺用の粘着バンドや、卵の孵化阻害剤を塗布したバンドを樹幹に巻いておく。抵抗性品種の育種や天敵微生物を利用した殺虫方法なども検討されている。
                       
スギカミキリ雄雌成虫 スギカミキリ幼虫

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