和名:キシャヤスデ |
学名:Parafontaria laminata armigera Verhoeff |
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分布:分布は中部山岳地帯。 |
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説明 日本固有種。大発生して汽車を止めることがあるのでこの名が付いた。秋に大発生したキシャヤスデは土の中で越冬し、翌年、数百個の卵を産んで死ぬ。幼虫は土の中で生活し、年1回脱皮して7年後、つまり大発生から数えて8年目に成虫になる。8月末から10月にかけて、湿度の高い夜または曇りや小雨の日中に集団で地表を這い廻る。これはヤスデの集団見合いなのだが、ヤスデの異常発生として記録されてきた。八ヶ岳周辺では1976年に、乗鞍岳では1977年に、秩父・多摩地域では1980年に大発生した。これらの地域では8年毎にヤスデの群遊が報告されている。危害を加えると青酸ガスを出す。落ち葉や土を食べ、森林土壌の肥沃化に役立っている。近縁種として千葉、静岡両県にオビババヤスデ、北陸地方にトヤマキシャヤスデ、福井、岐阜、滋賀県にエチゼンキシャヤスデが分布する。 |