森林生物 サクラコブアブラムシ



更新日:2020/03/18
和名:サクラコブアブラムシ
学名:Tuberocephalus sakurae  Matsumura
    ヨコバイ目アブラムシ科
分布:北海道・本州・四国・九州
説明
ヤマザクラなどのサクラ類に虫こぶ(サクラハチヂミフシ)を形成する。冬芽の基部で越冬した卵は、春に新梢が伸びる頃に孵化する。幼虫は枝の先端部の葉に寄生するが、その寄生によって新梢の先端部と葉が萎縮し、赤色で肉厚の虫こぶが形成される。この虫こぶ内で繁殖した個体は6月には有翅の成虫となり、二次寄主であるヨモギに移住する。ヨモギでは土中の地下茎に寄生しアリと共生する。秋になると再び有翅の成虫が現れてサクラに戻り、越冬卵を産む。きわめて広く分布する普通種である。
                       
サクラの新梢先端部に形成された虫こぶ(サクラハチヂミフシ) 虫こぶ内のサクラコブアブラムシ

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