森林生物 オオミノガ



更新日:2020/03/18
和名:オオミノガ
学名:Eumeta japonica  Heylaerts
    チョウ目ミノガ科
分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島・沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島・台湾・中国大陸
説明
終齢幼虫は体長35~50mm、長さ50mmほどの大きな蓑を作って中に生息。成虫は雄は開長30~42mmの褐色の蛾だが、雌は体長は30mmほどの脚と翅のない蛆状で蓑の中から出ないまま交尾、産卵する。食樹は雑食性で柑橘、チャ、サクラなど各種の樹木を加害。年1化で、成虫は5月下旬~8月に羽化、幼虫は6月以降に出現し蓑の中で越冬、4~6月に蓑内で蛹化。防除は捕殺の他、MEP、合成ピレスロイド剤などが有効だが、近年、南アジア原産のオオミノガヤドリバエ(Nealsomyai rufella)が侵入して急激に増殖し、西日本では絶滅に近いほど激減しているところもある。
           
ミノ内の幼虫(クスノキ)

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