森林生物 ケブカトラカミキリ



更新日:2020/03/18
和名:ケブカトラカミキリ
学名:Hirticlytus comosus  Matsushita
    コウチュウ目カミキリムシ科
分布:屋久島・種子島・四国・九州(鹿児島県)に分布
説明
日本特産種で1属1種。成虫は体長8~10mmで全体が白色ないし淡褐色の直立長毛で覆われている。幼虫はマキ科のナギやイヌマキの生木の内樹皮をリング状に食害することから、食害部より上の部分が枯損する。10月に羽化して材内で成虫越冬し、4~5月に脱出し、7月頃まで産卵する。イヌマキの植栽地で改植した事例がある。鹿児島県内(薩摩半島以北)ではイヌマキの防風林や庭園木に被害が発生し、最近、分布が北上している傾向にある。
                       
ケブカトラカミキリ成虫 ケブカトラカミキリ被害木(左:樹幹表面,右:樹皮を剥いだ状態)

データ一覧へ