森林生物 ボクトウガ



更新日:2020/03/18
和名:ボクトウガ
学名:Cossus jezoensis  Matsumura
    チョウ目ボクトウガ科
分布:北海道・本州・四国・中国
説明
幼虫がポプラやヤナギ類などの林業上重要な樹種の他、各種広葉樹に穿孔し、被害を与える。多くの幼虫が樹幹の一部分に集中して穿孔すると、大風などで穿孔部位から折損する。成虫の開張は40~60mm、老熟幼虫の体長は40~55mm。成虫は6~7月に出現し、夜間に活動する。雌成虫は樹皮の隙間や節に数十の卵をかためて産卵する。幼虫は材内に穿孔し、樹幹外部に樹液と混ざった木くずと虫糞を排出する。老熟幼虫までの生存率は低いとされているが、多数の老熟幼虫が集中して穿孔していた例もある。老熟幼虫で越冬していた観察例があるが、幼虫期間等に関しては不明な点が多い。日本では3種のCossus属が記録されているが、これまでの報告ではこれら3種が混同されていると思われるものもあり、今後の調査が必要である。
                       
ボクトウガ雌成虫 ボクトウガ幼虫

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