森林生物 ヒノキカワモグリガ



更新日:2022/06/10
和名:ヒノキカワモグリガ
学名:Coenobiodes granitalis  (Butler)
    チョウ目ハマキガ科
分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島
説明
幼虫がスギ・ヒノキの樹皮下に穿孔して内樹皮を食害するので、材の変形や変色により材価が下がる。羽を閉じたときの頭頂長から翅端までの長さ は7mm前後。羽を閉じたときに現れる上面の六角形の亀甲紋が特徴的である。1年に1回発生する。成虫は、関東地方では6月~7月に出現し、 スギ・ヒノキの針葉上へ1~2粒ずつ産卵する。孵化幼虫は葉の表皮下に穿孔するが、成長につれて針葉から緑軸、枝、樹幹へと穿孔場所を移動し ていくが、樹幹への穿孔だけが被害となる。冬を越し老熟した幼虫は内樹皮から脱出し、樹幹上の粗皮を被せて蛹室を作り蛹化する。防除:成虫の ライト・トラップによる誘殺や、ライト・トラップと燻煙剤を併用して、成虫密度を下げる。幼虫が枝部に穿孔している時に枝打ちを行い、幼虫密度を下げる。
                       
ヒノキカワモグリガ成虫 ヒノキカワモグリガ被害を受けたスギ材の横断面

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