森林生物 ハナサナギタケ



更新日:2017/10/18
和名:ハナサナギタケ
学名:Paecilomyces tenuipes  
    
分布:全世界
説明
硬化病菌類の一種。鱗翅目に寄生する普通種。秋に野山を歩くと、土中の蛹から生じた分生子柄束をよく見かけ、蒐集家の間ではハナサナギタケと呼ばれている。罹病虫は白色の菌糸におおわれ、普通は白色で先端が樹枝状に分岐した分生子柄を形成する。分生子は純白、円筒形から長円形で曲がり、2 - 7×1.2 - 2.5μm、コロニー裏面は淡黄色から鮮黄色。かつては、Isaria japonicaと呼ばれた。普通種で培養も容易であるが、害虫防除には利用されていない。有性世代はウスキサナギタケCordyceps takaomontanaといわれている。
                       
Paecilomyces tenuipesに感染した鱗翅目の蛹 スジエグリシャチホコ蛹上の有性世代ウスキサナギタケの子実体

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