森林生物 ニホンザル



更新日:2017/10/18
和名:ニホンザル
学名:Macaca fuscata 
    サル目サル科
分布:本州・四国・九州と屋久島(前出の亜種)・淡路島および小豆島に分布し、北海道には生息しない。
説明
本種は、ヒトに親しまれている野生動物であり、霊長目のオナガザル科、Macaca属に含まれる。島嶼群のヤクシマザルは亜種(M. c. yakui)として取り扱われている。身体はがっしりし、毛衣はうすい茶褐色、顔面と尻は無毛で赤く、尾は短い。体重は成獣雄で10~18Kg、雌で8~10Kgになる。本種はわが国の固有種であり、分布の北限は青森県下北半島、南限は屋久島で、わが国における分布域は広い。基本的な生息空間は森林域にあり、分布はシイ・カシを中心とした暖温帯常緑広葉樹林から、山岳地に広がるミズナラ・ブナの冷温帯落葉広葉樹林までの多くの植生に亘っている。主な被害は農業におけるものであるが、特用林産物のシイタケ、タケノコなどへの食害が顕著になっている。また、最近では林木の梢端部における剥皮・摂食被害も見られ始めている。
                       
ニホンザル成獣 ニホンザルの被害

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